幻想即興曲の弾き方

幻想即興曲を弾くためのエクササイズ 小雨のピアノレッスン朝練シリーズで演奏のポイント動画で確認できます。

幻想即興曲の弾き方Ex.1(解説動画参照)

  • 3:57 幻想即興曲 解説(パデレフスキ版、エキエル版の楽譜の違い)
  • 11:49 幻想即興曲 弾き方 (ポリリズム)
  • 14:56 幻想即興曲 左手
  • 23:03 幻想即興曲 ゆっくり
  • 25:02 幻想即興曲 演奏(レッスンで取り上げたところのみ)

幻想即興曲の弾き方Ex.2(解説動画参照)

まずペダルについてお話します。ペダルですが、小雨の手書き楽譜に記入させていただいた通り1拍に一つのペダルで、私は踏んでいます。パデレフスキ版の楽譜を見ると、よく極端に長いペダルで書かれていたりするのですが、これは当時のショパンの時代のピアノにはこのペダルが適していたということであって、現代のピアノでここまで長く踏んでしまうととても濁ってしまいます♪ ですので、この曲では私は1拍ごとに踏み替えています。

楽譜のページ1の8小節目をご覧ください。この小雨の手書き楽譜にはラの音にアクセントが付いているのですが、このアクセントは実はパデレフスキ版には書かれておらず、エキエル版の方にのみ書かれています。

次の9小節目の一拍目を見ると、ここがタイになっておりますので、8小節目のアクセントのついているラの音は前のフレーズの終わりでありながらも、実は次のフレーズの始まりであると解釈することができると思います。エキエル版はそれを視覚的にわかりやすく表す為にアクセントで表記しているのかもしれませんね。ですので、私はここを演奏する際、アクセントだからと言って強く弾くのではなく、あくまでフレーズの終わりでありながら始まりであるという意味のアクセントだと解釈して演奏しております。

楽譜のページ1の10小節目をご覧ください。 ここはそれまでとは変わってラの音にシャープが付いて、そのまま転調して場面が変わっていきますね。まさにこの10小節目は場面が展開していく分岐点になるので、この転調はそのまま素通りせずに、少し転調を意識して演奏するように心がけています♪

次に小雨解説楽譜では2ページ目になる、13小節目に行きます。楽譜をご覧いただけるとよりわかっていただけるかと思うのですが、この2ページ目は通常のパデレフスキ版とエキエル版では、結構大きな違いのある部分です

ショパンの初版をもとにしてあるパデレフスキ版では、メロディーとなる1の指で演奏する音にアクセントが書いてありますよね、17小節目からの繰り返しの部分では5の指の音にアクセントの位置が変わっています。一方、決定稿の方であるエキエル版の方では先程の1の指の音がアクセントではなく、今度は四分音符で表記されており、そのままずっと1の指の音が四分音符で長めに演奏する様に指示があります。またエキエル版の方ではクレッシェンドやデクレッシェンドといた強弱記号がパデレフスキ版よりとても細かく書かれていることもわかるかと思います。

ここまで二つの楽譜が違いますと一体どちらで弾いたらいいのだろうと混乱してしまうこともあるかなと思うのですが、注目すべき点は、最終的にショパンが決定稿としているのは、こちらのエキエル版という点です。お子様のコンクールなどでは従来のパデレフスキ版のもので演奏することが今後も非常に多いかと思うのですが、その際勿論、パデレフスキ版の指示で演奏するのですが、ショパンが最終的な決定稿としてどんな指示を出していたのかをしっかり理解して演奏することはとても大切ですし、お勧めいたします。

パデレフスキ、エキエル版それぞれの違いのある部分でわかりやすい例としましては、例えば楽譜の 小節目。エキエル版の楽譜をよく見ますと、二つのまとまりが強調されていることがわかります。♪ショパンがまるでここはため息のような表現を表したかったのかなぁなんていうことが想像できると思います。もしパデレフスキ版で演奏する場合でも、ショパンがこの曲でどんな音楽を表そうとしていたのかが読み取れると、また表現の仕方が一層深まってくるのではないかなぁと感じています。

続いてパデレフスキ版の方でのアクセントの位置が変わる部分、ここについて前回質問がございましたので、少しお応えさせていただきたいと思います。私はここは指だけで出そうとすると少し出しにくい部分ですので、腕のおろすタイミングを少し変えて演奏しています。

幻想即興曲の弾き方Ex.3(解説動画参照)

幻想即興曲 楽譜

幻想即興曲の楽譜は下記のサイトからダウンロードできます。

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