F.Chopin 24Preludes A-dur / fis-moll

ショパン24前奏曲 イ長調ー嬰ヘ短調

無料サンプル音源 ショパン 24前奏曲 イ長調
ショパン自筆譜所蔵  

ワルシャワ国立図書館


Pleyel 1831製 (ショパン本人使用) ピアノ音源。


楽曲解説

A Dur, op.28-7 BI 100 イ長調

4分の3拍子 アンダンティーノ

構成 二部形式

T 第一部 (1〜8小節)
U 第二部 (9〜16小節)

わずか16小節の短い曲 マズルカ風の
愛らしい旋律が8小節づつ現れる。

────トーマスヒギンズ博士の解釈では───────


ショパンが指示した奏法では、ペダルが極めて巧みに
配置されている。通常奇数小節の第1拍目と同様、
第2拍目でも、旋律を明瞭に保つために、ペダルの
踏みかえが行なわれるが、ショパンの用いたピアノで
あろうと現代のピアノであろうと原典のペダル使用法は
守られるべきである。

なぜならば、アンダンティーノ anfantino のテンポ
において(ピアノ・ドルチェ pianodolce)の旋律
に聞かれる装飾音のような、繊細でおぼろげな響き
は心地よくバスの根音が残る。
これは決定的な意味をもっている。

第12小節には、A#音とC#音を1指で同時に押える
指示があるが、これはあまりにも一般的化して
しまっているこの和音のアルペッジョ化を防ぐ
ことになる。

────(1)速度用語アンダンティーノ─────────

 ショパンの速度用語の用い方は保守的であるためこの
アンダンティーノもおそらく、ショパンの時代よりも旧式
のアダージョとアンダンテの間にくるアンダンティーノと思われる。

────(2)デュナーミクとクライマックス────────

 この曲のデュナーミクの指示は冒頭のP
と11〜12小節にかけてのクレッシェンド
だけだが、12小節がこの曲のクライマックスである。
自筆譜をみると、この12小節の広い音域にわたる右手
の和音の嬰イ音と嬰ハ音は1つの指で一緒に弾くよう
指示している。



────(3)ペダルの考察──────────────


 ショパンがつけたペダルは、音が濁るので
一見変わっているように思えるかもしれない。
しかし彼には旋律中の非和声音をペダルで
濁らせて踏み変えずに解決することもあるので
異例の事としてうけとる必要はない。和声が変化
する2つの動機 11〜12
13〜14ではその変化に応じて踏みかえる。

自筆では最後の16小節のペダルを離す記号を
抹消しているが、これは最後のペダルを
どこで離すかを演奏者の決定に委ねた可能性が
高く、ペダルのタイミングは洞察力が必要となる。


(ポイント)ショパンの手紙から
1836年にショパンはデルフィーナ・ポトツカ
Delfina Potocka のアルバムの中に小さな
イ長調の曲(プレリュード集7番)を書きしるしている



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